そもそも車検制度って何？その目的は？
車検は車の健康診断です
車検とは、国土交通省が定めた保安基準というものに、車が現状において、外観、安全防止面や公害面で問題がないかをチェックする検査で、２年に１度義務付けられています。 車検の有効期間は車検証に記載されています。いつも安心して車を使えるようにするため、車のトラブルを事前に予防する目的で行われます。一言でいうと、自動車の健康診断ですね。
【保安基準とは？】
自動車の構造・装置について、安全確保及び環境保全上の定められた、技術基準。つまり、自動車に安全乗れる様に、かつ他人や環境への悪い影響が無い様、自動車の様々な部分について、「こうあるべき」と決められた基準ですね。
＊新車の場合は、購入から３年後が初回車検です。１・４ナンバーの貨物車は、毎年車検が義務付けられています。
車検は指定工場または認証工場が安心
国が認めた車検屋さんにお願いしましょう
車検屋さんといっても色々なお店がありますね。どこが良いか中々決めにくい部分もありますが、まずはそのお店が指定工場か認証工場であることを確認しましょう。
中には、自分の整備工場を持たない代わりに、相場より安く車検を受け付けている流し整備士の様な人もいますが、後々トラブルになりやすいですので、幾ら安くてもそういった業者には依頼しない様に注意ましょう。
指定工場と認証工場
車を預けるお店が、指定工場か認証工場なら安心っていうことだね♪
地域によって少し違うけど、写真の様な看板が目印だよ。
車検制度の規制緩和による恩恵とフランチャイズチェーンの登場
ユーザーには歓迎されましたが、昔ながらの整備工場は・・・
車検制度というものは、以前は大変厳しく、また扱える業者も限定的で、今の様にガソリンスタンドなどは基準を満たすことが出来ず、車検を扱うことは出来ませんでした。それが１９９５年の車検制度の規制緩和を皮切りに、今まで様々な規制緩和が行われてきました。また、保安基準も同様に規制が大幅に緩和されてきました。それにより、車検を扱える業者が格段に増えたといえるでしょう。ユーザーの立場から考えると、取扱店が増えた結果、お店同士が生き残りをかけて料金を安く改正したり、サービスや技術の向上を積極的に行う様になりました。選択肢が増えることにより、適正な価格を知り、納得のいく車検が受けられる様になりました。
一般整備工場に与えた打撃
昔ながらの地域密着型の整備工場は、顧客が規制緩和で新しく出来た他のお店に流れたことにより、経営が悪化し倒産に至ったケースも多数あります。ただしこれは、お店側にも原因があって、職人気質の強い工場では「サービス」や「顧客満足度」という点を余り重視していない部分もあり、そこを利用している顧客には、潜在的に不満を抱えているユーザーが多かったということもあります。その状態だと、サービスが良い業者に顧客が流れて行くのを止めることは簡単ではありません。
生き残りをかけた、小〜中規模な整備工場が打った手がフランチャイズ展開ですね。看板を統一して、テレビＣＭなどで露出を高め、認知度を上げていくことにより、その看板のブランディングをして顧客を集めることが出来ます。また、仕入れを加盟店分で一括仕入れをすることによりコストを下げて価格に反映させています。
また、課題だったサービスの質や顧客満足度に関してもマニュアル化し、一定のレベルに達しています。
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